限界。・谷川岳南稜〜国境稜線

週末、谷川岳にいってきました。

今回のルートは谷川岳南稜です。国境稜線に抜け、一の倉岳、谷川岳を経由して下山しました。所属する会の岩登りグループの面々と、総勢5名でした。

南稜は、6〜7ピッチの岩登りのルートです。登攀後は、終了点から懸垂下降で取り付きまで下り、来た道を戻ることが多いようなのですが、今回は「国境稜線に抜ける」と隊長(S親方殿)が宣言。かなり厳しい山行になるだろうな…と予測はしていたのですが。

…いや、、、きつかった。本当に厳しかった。

前夜に東京を出発し、一の倉沢出合で幕営(仮眠)し、出発したのは5時半前。歩き始めてすぐに暑くなりました。取り付きに到着するまでで汗だくだく。で、登り始めると、思ったより岩が濡れていました。パートナーのKさんとヒィヒィいいながら、つるべでクライミング。無事に終了点までたどりつきました。

…が、楽しかったのはここまで。このあとは本当にきつかった。

終了点から微妙に悪い岩場をアンザイレンして登りつめ、笹薮の急登や切れ落ちたリッジを進み、ひたすらひたすら歩いて。どこまでも続くような笹薮を抜けてようやく、国境稜線に出たのが17時。あまりにしんどかったのか、いつもは沈着冷静なAちゃんが壊れ気味になって「ヤッホー!」と叫んだのが印象的でした。

ここからは一般登山道。谷川岳に向かい、さらに西黒尾根、巌剛新道を下って下山しました…が。すでに10時間以上歩いてヘロヘロです。思ったよりペースが上がりません。西黒尾根を下る途中で暗くなり、ヘッデン行動。しかも雨が降ってきました。で、集中力を欠いた私が、登山道から足を踏み外して滑落…しそうになりました。やや、本当に危なかった(このときに左膝をひねってしまいました)。ヘッデンの明かりを頼りに、土砂降りの雨の中を下山。歩いても歩いても着かない車道。足に力が入らなくなってきます。…車道が見えたときは、思わず吠えていました。で、車道を歩いて一の倉沢出合のテン場に着いたのが22時45分ごろ。

…ええと、何時間行動したんだ?

翌日は幽の沢に登りに行こう…という計画だったのですが、当然そんな余裕はなく、翌日は会の先輩のレリーフにお参りして、温泉に入って、そば食べて、帰ったのでした。

気力、体力ともに使い果たした山行となりました。しかし、すべてのことがいい経験となり、そして課題も多く残る山行となりました。クライミングのスピードのなさ、体力のなさ。まだまだ自分には足りないものが多過ぎます。

とっても長くて厳しいルートでしたが、「岩を登って山のてっぺんに立つ」のがアルパインクライミングの本質だと考えると、今回はその醍醐味、厳しさを十二分に味わえたと思います。ようやく「谷川岳の岩」の入口に立てたのかなぁ…。

国境稜線、こだわってよかった。おつかれさまでした。ありがとうございました。
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Commented by うし at 2010-08-03 20:10 x
たいへんでしたね~、本当にお疲れさまでした。17時間ちょいですか。
最後まで体力持ちましたか?最後まで普通に歩けたら、自信つきますよね。私は昨年一の倉尾根行ったとき15時間でしたが、13時間くらいでエネルギー切れました。最近は10時間くらいで切れます。
あと、やっぱりそういう時って、たいてい雨が降ってくるんですよね~~。
Commented by ニシ at 2010-08-03 23:36 x
>うしさん
17時間以上…。。アホですね。
体力はすれすれで行けてたと思うのですが、暗くなってヘッデンで行動になったとき(19時半ぐらいですかね)、不安で集中力が切れました。膝をやってからは、気力がもちませんでした。うー。
この時期の谷川は「夕方から雨」ですよね。
今回は夜までもってくれたので、まだよしだったのかもしれません。
Commented by ボン at 2010-08-04 13:54 x
いや~、クレイジーですね…さすがです。
日本三大急登とかいう西黒尾根を、クライミング後に真っ暗な雨のなか下山ですか…
すごい底力だ…

膝、全治3週間とは残念です。来週、pumpご一緒できるかと思ったのに。
シカシ、しっかり治してくださいまし。くれぐれもお大事に!!
Commented by juqcho at 2010-08-04 23:07 x
お疲れさまでした。烏帽子南稜は2002年に、それまで畏怖の対象でしかなかった一ノ倉沢で初めて登った記念すべきルートでした。そのときの我々も国境稜線へ抜けたのですが、微妙に悪いところがあるし、体力勝負になりますよね。お疲れさまでした。
Commented by ニシ at 2010-08-05 06:13 x
>ボンさん
そうですね、、クレイジーというか、アホですな。
アルパインクライミングは、クライミングの前後が肝なんだなぁって
つくづく思います。
PUMP、、来週ぐらいならなんとかなるかも(笑)。
できたらご一緒しましょう。

>juqchoさま
ありがとうございます。
国境稜線へ抜けるのは、本当に体力勝負ですね。
私たちは技術がなく時間がかかりすぎましたが、それにしても行程が長いです。
途中の尾根から自分たちの来た道を眺めると…
気分がいいというか「すごいな、自分たち」って思えます(笑)。
by toshizo-Ni | 2010-08-02 18:15 | 山や岩のこと。 | Comments(5)