お仕事劔岳

劔岳にいってきました。

今回はお仕事です。山の雑誌の取材でした。カメラマンさんと室堂に行って、登山者のファッションチェックをしてきてちょうだい。というのが主な仕事で、いきがかり上、劔岳も登ることになったのでした。ルートは室堂を起点に往復、という通常ルートでした。

初日、木曜日は快晴。室堂から剣山荘まで。お盆明けの平日のせいか、室堂も、登山道も閑散としていました。それでも小屋に着くとそれなりに人がいて、同じ部屋には、かわいい山ガールも! 

翌日は剣山荘から山頂へ。快晴を狙っていったのに、なぜか登り始めてすぐに雲が出てきました。周囲一面が真っ白になり、「呼んじゃったか、私…」と軽くへこみます。が、雲の流れは早く、青空が見えたり、見えなかったり…という感じでした。楽しく楽しく登り、カニのタテバイもいい感じ! 山頂には3時間ばかり滞在し、登山者にインタビューをしたり、雲が切れたのを狙っては写真を撮ってもらったりしました。同室の山ガールたちとは、下山をともにして、モデルさんになってもらいました。よかった〜。で、この日はみくりが池温泉まで下山。剣山荘から先が長かったです…。。

最終日は登山者インタビューをいくつかして、終了。室堂からアルペンルートを乗り継ぎ、あずさで帰ってきたのでした。

劔岳はやっぱり素敵な山。見ても素敵で、歩いても素敵。山頂からの景色もたまりません。行く前は傷めた膝のことが心配で、歩き通せるか…と思っていたのですが、歩いていたら楽しくて、気持ち良くて、気づいたらなんとなく大丈夫になっていました。よかったです。

今回は「人間観察」も仕事のうちだったのですが、いろいろな人がいました。全身ペアルックのご夫婦、山頂でスイカをまるごと一個切り分けていた若者のグループ、お互いに助け合いながら登っていた母娘、数十年ぶりに来たの、という単独のお婆ちゃま。…みんなそれぞれのスタンスで、山を楽しんでいました。

そういえば。今年目立ったのは、トラバースをするような鎖場の通過。ツアー登山の人たちの多くが、ハーネスをつけ、ビレイループにスリングをつけ、その先につけたカラビナを鎖にかけて通過していました(説明がわかりにくいですね。すみません)。劔の鎖場はよく整備されていて、おそらく人の加重がかかっても鎖がはずれることはないだろう…という意味なのでしょうね。前回までの山行では見たことのないスタイル。最近の主流なのでしょうか。

それにしても、十数人(あるいは数十人)のパーティーがいちいち全員それをしていると、非常に時間がかかりますし、後続は大渋滞になります。なんとかならないものでしょうか。一方で、渋滞しがちな鎖場で、足場が不安定な状態で止まって待たなくてはならないようなとき、簡易ハーネスとスリング、カラビナでセルフビレイがとれると、多少安心なのかな…とも思いました。

「好きなことが仕事に出来ていいね」とよく言われます。…確かにそうなのですが、仕事でしていれば、いいことばかりではなく、常に成功が求められ、プレッシャーになることもあります。よくない条件をガマンして飲まなくてはならないこともあります。しかし、今回の山行、いやいや仕事は本当に楽しかった。きっと、楽しかった気持ちがいっぱいの誌面ができあがるはず。おつかれさまでした。
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by toshizo-Ni | 2010-08-22 00:43 | 山や岩のこと。 | Comments(0)