最近の仕事2

d0100314_23105091.jpgまたいくつか宣伝です。

●関西から行くゆる登山(実業之日本社刊)
http://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-00843-1
関西方面で山を楽しんでおられる方々、お待たせしました。拙著「東京近郊ゆる登山」の関西版が発売となりました。関西のステキな山が、ゆる登山テイストで紹介されています。この本については、本編は関西の女性ライターさんが執筆をしていまして、私はハウツウやコラムと最後の山「富士山」の記事を書いています(というか、「東京近郊ゆる登山」の記事を流用している形です)。

関西にも楽しそうな山がたくさんあるらしいのは聞いていて、そういう場所をまとめた本があればいいのにな、もうちょと近ければ自分が取材にいって作りたいんだけどな(近くないからムリですが)…と思っていたので、この本は私にとってもうれしい限り。関西方面に遠征の際は、この本を持ってゆる登山を楽しんでこようと思います。

●ナショナルジオグラフィック日本版 webナショジオ
http://nationalgeographic.jp/nng/article/20120913/322985/
月替わりのインタビューのページがあるのですが、9月号はプロ登山家の竹内洋岳さんです。
で、よーく見ると、インタビュアーが私です。ひぃぃ。

お仕事の依頼を受けたときは正直、竹内さんは雲の上の人で、インタビューなんて絶対ムリムリ!と思ったのですが「登山を知らない読者に、素人の目線?で分かりやすく竹内さんのことを伝えてほしい」というお話だったので、なんとかがんばってみよう、と引き受けました。下調べをたくさんして、何を聞くかいろいろと考え、緊張で胃がキリキリした状態でのインタビューでした。…が、初めてお目にかかる竹内さんはにこやかで、偉業を達成したプロなのに全然威圧的でなくて。たぶん同じことをいろいろな人から何度も聞かれているだろうに、ひとつひとつ丁寧に分かりやすく質問に答えてくださいました。有り難かったです。

…が、出来上がったものを見てみると、どうしてここをもっと突っ込んで聞けなかったんだろうとか、ここはちょっとわかりにくんじゃないかとか、反省することしきり。せっかく時間をとってお話を聞くのだから、インタビューの相手がいかに魅力的かを、できれば自分の目線で伝えたい。…今回、竹内さんの偉業には多くの人たちが注目していて、同様のインタビュー記事はあちこちで出ています。そんななかで、自分だからこそ引き出せた言葉やエピソードがあったのか。インタビューは難しいです。

…でも、担当者のアドバイスもあり、限界まで頑張って書いた原稿です。竹内さん自身の魅力、登山、そしてヒマラヤのすばらしさが少しでも伝わればと思います。

御興味ございましたら、チェックしてみてくださいませ。
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by toshizo-Ni | 2012-09-30 22:35 | 仕事のこと。 | Comments(2)

お仕事登山

9月下旬は仕事で山に行く機会が多かったです。

9月20-21日はガイドブックの取材で北八ヶ岳へ。
北八ヶ岳ロープウェイ(旧ピラタスロープウェイ)を起点にしたルート、北横岳と、縞枯山〜茶臼山周辺を歩いてきました。この日、20日は快晴で、21日は曇り予報。なので、眺望重視のポイントは20日のうちに歩いてしまうことにしたのですが、これが大成功。21日は結局終日ガスガス、しかも朝のうちは雨でしたから。曇りでもいい(むしろ幻想的でよい)樹林を歩いて撮影ができたのでよかったです。登山は晴れているほうがいい。でも北八ツについては、シラビソや苔の森が瑞々しくて幻想的なのは曇り空の日なんだな。

宿泊は麦草ヒュッテにお世話になりました。お風呂がある(しかも広くてきれい)のに感動、おいしい食事に感動。でもなにより、小屋番さんのあたたかさに感動。…いろいろと声をかけてくださり、翌日歩くルートについてもアドバイスをたくさんいただきました。うれしかったです。

9月の最終週、25-27日には、雑誌の取材で甲斐駒ケ岳へ。
北八ツはひとり取材でしたが、甲斐駒はカメラマンさんとモデルさんと私、3人構成です。天気が心配されましたが、ふたをあけてみれば3日とも快晴。とても気持ちよく歩くことが出来ました。今回は一般登山道ではないマイナールートを歩きました。悪いところは鎖やワイヤーがつけられ、マイナーといってもそれなりに歩かれている道。でもときどき道が不明瞭だったりひどい薮こぎを強いられたりします。人の痕跡があまり感じられない森は木々も草花も苔も自然のままという感じ。苔むした垂壁をドキドキしながら登ったり、密生するハイマツに体を押し戻されながら体を前に動かすなかで、「私たちは山で『遊ばせてもらっている』のだ」ということを実感できます。本当に心地よいルートでした。

どちらの山も、お仕事が形になるのは来年です。
発表になったら、また報告させてもらいますね。
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by toshizo-Ni | 2012-09-28 22:09 | 仕事のこと。 | Comments(0)

最近の仕事

しばらく全然仕事に関する日記を書いていませんでした。

山やクライミングジムばかり行っていて、ちっとも仕事をしていないのではないか? いえいえそんなことはありません。たぶん。そんなわけで、最近の仕事案内です。

●岳人10月号別冊「秋山2012」(東京新聞出版部)
一部編集作業のお手伝いや、原稿書きをしています。
冬山入門のページで、今年のはじめに行った入笠山のレポートを書いています。この取材のときは、1月なのに全然雪がなくてびっくりでしたが、カメラマンの石森さんのおかげで、なんとか楽しそうなページに仕上がっております。ありがとうございます。
紅葉と展望の山歩き特集や、低山歩きのページなど、行ってみたくなる、秋の山を満喫できるルートが沢山紹介されています。

●岳人10月号(東京新聞出版部)
あれ、今回は偶数月だから、山道具はニシノじゃないよね、とご指摘の皆様、正解です。今回の山道具は若月さんご担当の「中間着」です。とても参考になる記事ですので、購入を検討している方々はぜひご一読を。
私が担当しているのは、ゴアテックス プロ、ゴアテックス アクティブの記事でした。この秋からプロダクトクラスが変更になり、製品の用途がより分かりやすくなっています。それぞれの特徴や用途などについて、解説の記事を書いています。

あと、、自分が原稿かきをした仕事ではないのですが、
女性向けの山雑誌「Hutte」(山と渓谷社)にちょっとだけ出ています。「温泉女子サミット」というページで、温泉好き女性のなかのひとりとして座談会に参加しているのです。よく読むとけっこう各メンバーのキャラクターが分かって面白いです。各メンバーを知っている方々が読むと、「ああ、●●はこんなこと言いそうだな…」とうなずいてしまうことでしょう。私はといえば、風呂入って汗流して酒飲めばいいんだよ、的な「ワイルドおっさんキャラ」が全開になっております。…御興味あれば見てやってください。

このあと、月末にかけてもまたぼちぼちとお知らせできると思います。ご期待くださいませ。
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by toshizo-Ni | 2012-09-18 22:45 | 仕事のこと。 | Comments(0)

引き際・吾妻連峰中津川

天気予報が好転した9月の3連休、沢登りにいってきました。

行き先は福島。中津川でした。西吾妻山に突き上げる沢で、美しいナメや淵、迫力ある滝を持つステキな沢。所属する山岳会の先輩方と、総勢3人でいってきました。初日にタクシーで登山口に向かい、身支度してスタート。抜けるような青空、照りつける日ざし。目の前に広がるのは広葉樹の林と、澄み切った水。水をたたえた淵はエメラルドブルーに輝いて、歩いているだけでこの先に何が待っていてくれるんだろうとワクワクしてきます。

…が、歩き始めて2時間ほどの地点で撤退。ほぼ取付敗退です。

最初のポイントである「白滑八丁」。花崗岩の岩がU字にえぐれて淵やナメがずっと続く、見ているととても美しいのだけど通過はとても気を遣うところです。その終盤にどうにも通過できないところが発生。小さな小さな滝をもった淵。トップも通過にてこずり、さらにシビアなアクシデントもあり、ここで撤退を決めました。沢のすぐ上に古い登山道があり、なんとかそこまで登り、あとはさっくりと下山。登山口手前の河原に1泊し、翌日は、下山に使った登山道を行けるところまで往復し、帰途についたのでした。

そんなわけで、今回は目的の行程を達することなく下山したのですが、自分の山行を見直すいい経験になりました。登山は「いつもうまく行くとは限らない」ものであるということ。進むのが非常に難しい状況が現れたときに、どうするか。今までは「難しくても何とか突破する」ことしか考えていなかったように思います。…突破に失敗したときに、きちんと自分あるいは同行者の安全が確保できるか、その手段を考えて行動をしているか。さらに、突破以外の手段はあるか。…手間がかかっても安全確実に行く方法はないか、あるいはもう進めないという判断をどの段階でくだすか、そしてどんなルートで撤退するか。

私はもっと「退く」ことを考えなくてはならない。
撤退する手段を考えることなく突っ込んではいけない。おそらくこれから本気で山に向き合えば向き合うほど、「撤退」することも多くなるだろう。一般登山道をただ下ってすめばいいけれど、そうでない場合にどうするか。状況を見て判断をしながら無事に下山できるようになるには、たくさん経験を積んでいくしかないのだろう。

今までの自分は、そういうことを全然考えない、考えなくていい状況にいたと思います。
以前いた山岳会でも、限界トライ的な山行はしていたけれど、絶対的リーダーがいて、困難があったときは頼り切りになっていた。自分が考えなくては、対処しなくては、というケースは本当になかった。でも今回は、自分もリーダーとともに考え、行動しなくてはならなかった。戸惑い、焦り、いっぱいいっぱいの状態で行動し、なんとか全員で無事に山行を終えることができたけど、自分たちのとった行動が正しかったのか、もっといい方法はなかったのか、何ができたのかと、下山してからずっと考え続けています。

この沢には、来年また訪れたいと思います。もっと技術や知識を上げて、気持ちよく沢が楽しめたらいいな。おつかれさまでした、ありがとうございました。
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by toshizo-Ni | 2012-09-17 17:55 | 山や岩のこと。 | Comments(0)

ゆる登山講座、2012年春夏バージョンの4回目でした。

今回の行き先は「御岳山ロックガーデン」。ガイドブックには掲載していない、完全新ネタです。ケーブルカーで山頂駅まで登り、御岳山の山頂に寄ってからロックガーデンを周遊、というルートでした。

昼過ぎから雨という予報だったのですが、結局降られることはなく、気持ちよく歩くことができました。まだまだ暑く、でも秋の始まりらしく、木陰はひんやりとしていて、いい感じでしたよ。このルートは道がよく整備されて歩きやすく、でもちっとも人工的でなく緑がいっぱいで、水辺を歩くところもあり、夏でも心地いいですね。暑かったですが体調不良になる方もおらず、楽しく歩くことができました。よかったです。

御岳山の夏の花・レンゲショウマがまだ見られるという情報を得て、歩き始める前に群生地に立ち寄ってみました。思ったより小ぶりの花が、あちこちで咲いていました。レンゲショウマ、初めてみましたが、色も形も上品な感じですね。一番の見頃は過ぎているかもしれませんが、まだずいぶん咲いています。

今回、受講生の方々とお話ししてちょっとうれしかったことがいくつか。
今期から受講されている方に、来週山歩きのイベントで北アルプスに行くのだけど…と、装備についてアドバイスを求められました。講座で月1回歩いていて、もっと歩いてみたくなって、ご自分でイベントを探して参加されたとのこと。…この講座が、山を楽しいと思ってはまるきっかけになれば、とてもうれしいです。
そして、昨年の秋からご夫婦で受講されていた方から、今期で卒業しようと思う…とお申し出が。これからは、おふたりで計画をたてて、講座で習ったことを生かしながら山を続けていきたい、とのこと。…講座に彼らがいらっしゃらなくなるのは寂しいけど、ある意味「理想の形」。ちょっとジーンとしながら、何か質問があればこれからも遠慮なく連絡をくださいね、とお伝えしました。私たちはいつまでも講師と受講生であり、山仲間でもあるのだから。

今期はスケジュールがちょっとイレギュラーで、来月が最終回。金時山です。またみんなで気持ちよく歩けますように。おつかれさまでした、ありがとうございました。
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by toshizo-Ni | 2012-09-08 23:31 | 仕事のこと。 | Comments(0)

日焼け注意報!

水曜日、お仕事で車山にいってきました。

ガイドブックの原稿書きのための歩き取材です。時間がなく、日帰りでした。ひえー! そしてこの時期、日帰りで歩くのにちょうどいい時間のバスは土日のみ運行なのですね。仕方なく茅野駅から車山高原までタクシーを利用しました。ひぃぃー!

山は夏から秋に向かうところ。日ざしは強いものの空気はひんやりとしていて、木陰に入ったり風が吹いたりすると空気が心地よかったです。山の花もマツムシソウやアキノキリンソウなど、すっかり秋の花になっていました。

歩いた時間は正味4時間ほど。リフトで車山山頂近くまで登り、八島湿原に向かい、霧ヶ峰方面に向かうルートです。それほどアップダウンもない、心地よい道…のはずが、歩いているうちになんだか疲れてきます。後半、八島湿原から車山肩に向かう上り道がきついこときついこと。妙に息が切れてきます。おかしいなぁ、どうしたんだ、自分。それでもなんとかゴールし、バスと電車を乗り継いで帰途につきました。

帰って来て、洗面所で顔を洗い手を洗ったどころでびっくり。…「顔が黒い!手が黒い!!」

とくに腕が悲惨なことになっています。…普段は夏でも長袖シャツを着用しているのですが、今回は魔がさして(前日飲み会でかなり飲み過ぎてしまって思考回路がおかしくなっていたんだろう)半袖シャツにしていました。半袖シャツから出ている腕が黒い、いや赤い!! ヒリヒリする!!! 顔は顔でファンデーションを塗れないほどの黒さです。…そりゃあ、これだけ焼けたら疲れるはず。ひどい日焼けは火傷と同じですからねえ。

1日たっても腕はまだ赤く、顔はじわっと黒さを増してきたような。
皆様、日焼けには十分注意しましょうね。
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by toshizo-Ni | 2012-09-06 20:47 | 山や岩のこと。 | Comments(0)

8月31日〜9月2日の3日間、日本山岳協会の主催する、山岳レスキュー講習会(無雪期編)にいってきました。

普段、東京都山岳連盟の遭難対策委員会という組織に所属しています。かつてはそこで主催している講習会の受講生で、2年前(だったかな?)に委員になったのですが、最近はなかなか自分が勉強をする機会がありませんでした。スタッフとして参加していても、技術が微妙に不安だったりして(滝汗)。そんななか、委員会の先輩…というより雲の上の方から「参加してみないか?」と声をかけていただき、思い切って参加することにしました。場所は白馬大町。遠いです…。

関東近辺を中心に、各地から受講生が集まっていました。
いくつか講座があるなかで、私は「クライミングセルフレスキューコース」を受講しました。岩場で起こるトラブルの対処を目的とし、最終的にはシミュレーションまで行う、というクラス。このクラスの受講生は全部で12人、基本的に2人で1組となり、実習をしました。

講習は、レスキューで使うロープワークから始まり、ビレイヤーの自己脱出、バックアップつきの懸垂下降、介助懸垂、登り返し、ライジング、ロワーダウンなど、基本となる技術をひととおり。そしてそれらを組み合わせる形のシミュレーションまで行いました。

いやぁ…、本当にみっちりと、充実した3日間でした。正直なところ、個々の技術は以前から何度も繰り返しているので、比較的すんなりとできるのです。ひとりで淡々とするようなものはとくに。ところが、それらが組み合わさると、とたんに駄目人間に変身。ちょっとうまくいかないことに対応できなかったり、焦って先を急いで失敗したり。見てくれていた先生方からも「西野はもうちょっと落ち着いた方がいいな」と指摘を受けました。…焦ったときは、本当に「自信をもってできること」しかできないんだというのも実感。

正直なところ、自己脱出までは億せずできるようになったと思います。でもそこから先…、人を担いだり、人がぶら下がった状態でロープを引き上げたり下ろしたりするのは、怖いです。だからこそ、何度も繰り返して練習をすることが大切で、さらに、練習で「失敗をする」ことで、自分の引き出しを増やしていくことも必要なのだと思いました。

そうそう、今回は、遭対の先輩であるTさんも参加していたのですが、帰りに、高瀬川の川沿いでボルダリングを楽しみました。T先輩が事前にいくつか岩場を調べておいてくれたのです。T先輩と、スタッフで参加していたK氏と3人で岩場へ。講習で疲れているはずなのに、嬉々として岩に貼り付くふたり。笑えます。私も簡単なもののみトライさせてもらいました。楽しかったなぁ〜。外岩ボルダーも、登れたらけっこう面白いんだな。

本当にいい勉強になりました。誘ってくださった、雲の上の方に感謝。3日間パートナーを務めてくださったT先輩に感謝。おつかれさまでした、ありがとうございました。
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by toshizo-Ni | 2012-09-04 17:50 | 山や岩のこと。 | Comments(0)