岳人11月号

遅くなりましたが、お仕事の報告です。

岳人11月号(10月15日発売)
「新名山行」というコーナーで、武甲山について記事を書きました。
奥武蔵の名峰・武甲山。私の大好きな山のひとつです。秩父のあたりまで足を伸ばすと、どこからでも見えるどっしりとした三角形の山。セメント工場が山麓にあり、今も採掘が続いています。むき出しの採掘の跡は遠目にも眺められ、「かわいそうな山」と評されることも多い山。

しかし本当に武甲山はかわいそうなのか? 
この山を知り、歩くようになってから、「かわいそうな山」と感じたことは一度もありません。静かな山道を歩いて行くうちに、浄化され、満たされていくような感覚をいつも味わっています。歩き終えるといつも「ああ気持ちよかった、ありがとう」という気持ちになります。信仰の対象となっているような山では、いつも同じような気持ちになるような気がします。人々に慕われ、寄り添われて、それが山の「気」となっているのではないか。…外から見える姿が、必ずしも「真実の姿」ではないのかもしれない。この山を見て、いつもそんなことを思ってました。

…もっと各所にリサーチをすれば、骨太なルポになったのですが、今回は私的な感想(感傷?)が中心です。すみません。

ルポの撮影に同行してくれたのは、古くからの仕事仲間であるカメラマンの松倉広治さん。登山道の心地よさ、山の荘厳さが伝わる素敵な写真をありがとうございました。

メイン特集は「加藤文太郎」。山行の記録や登山スタイルなど、さまざまな角度からのアプローチが面白いです。御興味ございましたら、是非。
[PR]
by toshizo-Ni | 2014-10-22 22:53 | 仕事のこと。 | Comments(0)

机上講座、再び

土曜日、都内でハイキングの机上講座。
新宿の石井山専さんで、サンケイリビング新聞社さま主催の「女性限定!登山デビュー講座」が開催され、僭越ながら講師をつとめさせていただきました。これから登山を始めたい方のために、無理なく楽しく、そして安全に山に向かってもらうためのハウツウをお伝えしました。

4月の日記に「初心者向けハイキング机上講座」の講師をした話をアップしていますが、今回は同じ主催者からのご依頼でした。イベントや講座、あるいは監修などのお仕事をして、多くの場合は「機会があればまた」とおっしゃっていただきますが、実際にお声をかけていただいて実現するのは、本当に嬉しいですし、励みになります。有り難いです。

今回は、前回よりもやや講義の内容を「経験者寄り」に。山を始めてみたら楽しくて、もうちょっと楽しみたい方向けに…つまり、山道具の話を多めにしてみました(笑)。実際、初めて山に行くときは「あるもので」行けばいいのですが、続けていけば山道具、山ウェアに興味が湧いてきます。他の人が持っているものが気になったり、山でちょっとした不自由、不安を感じた時、専用のアイテムが欲しくなったりすると思います。山道具、ウエアに求められる要素、そして買い物のときのコツ…などを解説しました。ちなみに、私が思う買い物のコツは「自分のレベル、今後行く予定の山、予算」を正直に伝えること、ですね。

今日の受講者の方々は、大半が「山を登ったことがないけど興味がある」「1〜2回登ったことがある」という方でした。自分の話をきっかけに、この秋に山に登ってみてくれる人がよいなぁ…と思います。

そして最近、こういう「初心者を対象にした登山の始め方」などをレクチャーする講座の依頼が増えてきました。…何か新しいムーブメントですか? 山ガールブームはすっかり落ち着いて定着したような気がしていたのですが。。でも、山に興味がある人の「扉を開く」役割が担えるのは有り難いこと。がんばります。
[PR]
by toshizo-Ni | 2014-10-20 22:25 | 仕事のこと。 | Comments(0)

山仕事で蝶が岳に行ってきました。

ガイドブックのお仕事です。カメラ担いでひとりで、三股登山口から登って、上高地に下山。蝶ヶ岳ヒュッテさんにお世話になりました。ヤマテンで大荒れ予報が出ていて、ちょっとドキドキ。よみがえる10月劔岳の悪夢(劔沢テント泊で一夜にして冬山になり、冬山装備何もなくて死ぬ思いをしながら下山した)。一応多少の積雪も覚悟して出かけました。

登り始めはいい天気。はじめは高いところに雲がかかっていたようですが、歩くにつれてクリアになってきました。稜線に出たら雲ひとつない快晴。槍と穂高がいつもと違う角度でお出迎えしてくれました。嬉しい…。少し早めに小屋に着いたので、その日のうちに蝶槍まで往復してきました。夜、かなり強い風がふき、積雪も若干あったようなのですが、朝は既にいい天気。風が強く、槍穂には雲がかかっていましたが、時間がたつと回復したようです。見晴らしのない樹林をどんどん歩き、上高地に下山したら、穂高の山々がきれいに見えていました。

仕事とはいえ、晩秋の山を気持ちよく歩けました。お疲れ様でした。
[PR]
by toshizo-Ni | 2014-10-20 17:30 | 仕事のこと。 | Comments(0)

紅葉と温泉・葛根田川

d0100314_1723264.jpg
台風直撃の予報で、催行を悩みに悩んだ3連休。
とりあえず前半2日はもつだろうと判断し、向かった先は東北。紅葉と温泉狙いで、葛根田川〜大石沢を遡行してきました。岳人2012年10月号のグラビアページに掲載されているのを見てから、ずっと行きたかった場所です。慣れた人なら早朝発日帰りで行けてしまうルートですが、今回は「沢で焚き火」にこだわり、1泊2日の余裕の行程としました。

とりあえず沢の中にいた間は天候に恵まれ、青空と紅葉を満喫。紅葉はちょうど見頃でしょうかね。陽光を浴びて輝く黄色や赤の木々が本当に素敵でした。沢じたいはナメが連続し、やぶこぎもほぼなく湿原に突き上げる、文字通りの癒し渓でした。夏に訪れると、きれいな渕で泳いだりできるでしょうね(今回は寒過ぎて無理)。沢の中での焚き火も満喫。あかあかと燃える炎を眺めて、お酒をちびちびと飲む楽しさときたら。そして見上げれば満天の星空、夜が深まると大きな月が輝きながらのぼっていきました。

下山後は乳頭温泉郷のひとつ、大釜温泉で汗を流し、近くのキャンプ場で1泊(焚き火宴会付き)。翌日、乳頭温泉郷の「鶴の湯」で立ち寄り湯をして帰京。焚き火も楽しかったし、鶴の湯も本当にいい湯でした。
ああでも、、、キャンプ場の売店がクローズしていて、片道30分歩いて買い出しに行ったり、鶴の湯の立ち寄り湯スタート時間を間違えていたりと、下山後はややグダグダ進行でした。下山後リサーチはもうちょっとちゃんとね。

とはいえ、紅葉も山の秘湯も満喫。今シーズンの、いい沢納めとなりました。同行のみなさま、ありがとうございました。
[PR]
by toshizo-Ni | 2014-10-15 17:15 | 山や岩のこと。 | Comments(2)

はじめての人間ドック

人生初の人間ドックを受診してきました。

40を過ぎると、住んでいる区で健康診断を無料で受けられるようになります(メタボ検診)。毎年受けていたのですが、昨年、今年はなんだか忙しくて受けられませんでした。大学のときは大学で健康診断を受けられましたが、福利厚生が微妙な会社を経てフリーランスになったので、卒業後、40になるまで健康診断を受けたことはありませんでした。その頃は何とも思っていませんでしたが、やはり加齢とともに「自分が健康か否か」が気になるようになるのですね。…そのほかにもいろいろ理由があり、思い立って「人間ドック」を受けることにしました。

ドキドキしながら当日。
きれいな病院、すばらしい(たぶん)設備、そして若くて美しい看護士さんたち。なんだか幸せな気分で次々に検査を受けます。そして一番最後がバリウム。…区の健康診断では胃とかないので、バリウム飲むのは生まれて初めて。発泡剤でオエッとなり、バリウム本体は全然飲めなくて、気持ち悪くて泣きそう(いや完全に涙目)になりました。昔に比べればだいぶ飲みやすくなっているとはいわれてますが、飲めなくてヤバかったです。最後の最後で気力を搾り尽くし(大げさ…)終了。

検査の結果発表は3〜4週間後。何事もありませんように。
そして、区の健康診断やがん検診は毎年受けるとしても、5年に1回ぐらいはこういう人間ドックとか受診してもいいのかな、と思いました。フリーランサーは体が資本。壊れないようにチェック&メンテ、が大切ですよね。
[PR]
by toshizo-Ni | 2014-10-14 12:58 | 日々のつれづれ。 | Comments(2)

NHK文化センター横浜ランドマーク校舎で開催の「東京近郊ゆる登山講座」。

2010年の秋にスタートして、今年で5年目を迎えました。ひえー。
はじめは10〜12月の3回コースでスタートし、現在は半年間、4月開講の春夏編と、10月開講の秋冬編で開催しています。当初は1クラスでの開催でしたが、現在は土曜、日曜、平日の3クラスを行っています。回数を重ね、少しずつバージョンアップし、多くの受講生のおかげで今に至っています。

そして今月から2014-15秋冬編がスタートします。
まずは9月末に日曜クラス、10月1週目に土曜クラスがスタートしました。

日曜クラスは講座の受講経験者を対象とした「少しがんばりたい人向け」のクラス。初回は岩殿山でした。歩く時間はそこそこなれど、ファンキーな岩場が連続する、ちょっと楽しい山です。講座だと受講生が多く、皆さん岩場の通過には慣れていないので、それなりに時間がかかります。それでも岩場通過のポイントを伝えつつ、ガンガンすすみます。思ったより時間がかかってしまいましたが、なんとか無事終了。皆さん楽しまれたようで何よりです。

土曜クラスは鎌倉アルプスへ。このクラスが一番受講人数が多いです。加えて今回は新規受講生の割合が多く、さらに「登山が未経験」という方も数名いらっしゃいました。おそらくここ数年でもっとも緊張するスタートでした。歩き方などをレクチャーしつつ、歩くペースは大丈夫か、足が痛くなったりしていないか…かなり声かけをしながら歩きました。とりあえず全員無事下山。少しお疲れの方もいたようですが。そして私自身もかなり消耗してたらしく、帰りに「お疲れちゃんビール」を飲む気力がありませんでした。。

始めたばかりで試行錯誤中の日曜クラス、そして初心に帰る土曜クラス。
今期は、私も「勉強する」半年になりそうです。皆さんに気持ちよく山に向かい合ってもらえるように、大切なことをしっかり伝えられるように、がんばります。
[PR]
by toshizo-Ni | 2014-10-05 18:49 | 仕事のこと。 | Comments(0)

本気トライ・笹穴沢

d0100314_14431182.jpg9月最後の月曜日、沢登りにいってきました。

訪れたのは赤谷川の支流・笹穴沢。谷川周辺、平標山に突き上げる沢で、美しいナメや大滝が連なる、美しい沢です。昨年知り合った沢ヤさんから「絶対に行く価値のある素敵な沢」とおすすめをいただいていて、何度か計画をしたものの、かなわなかった場所です。行程がかなり長く、本来の私の技術・体力なら1泊がやっとのはずなのですが、今年はかなり山に入っていて体力面はなんとかなりそうだ…と踏んで、山岳会の同期(とはいっても歳が親子ほども違う)・王子と前夜発日帰りで計画をしました。

天気は快晴。歩いていると暑く、立ち止まって風に吹かれたり滝で水を浴びると寒さを感じる程度。絶好の「秋の沢登り日和」だったと思います。キラキラと輝くナメを歩き、登れる小滝をぐいぐいと登っていきます。空は青く、遠く山肌はぼちぼちと色づいています。平日なので遡行者の姿はなく、貸切の沢。なんて幸せなんだろう。
立ちはだかる大滝も快適に登ることができました。…が、怖かったのは大ナメ滝。スラブの斜面が滑りそうで怖く、ふたりして「怖い怖い」と呟きながら登っておりました。やっぱりアクアステルス(ゴム底の沢靴)でしょうかね…。

行動時間が10時間近くなるとさすがにヘロヘロ。最後のルートファインディングは王子に任せきりになってしまいました。本当に申し訳ない。それでもなんとか平標山にたどりつき、あとは快適な登山道を駆け下りるように下山。バスで越後湯沢に出て温泉で汗を流し、美味しい蕎麦を食べて帰りました。

ずっと登りたかった沢に、ベストの状態で登れました。…実は前日まで3日連続で山に行っており、この日は4連チャンの4日目ではありました。無理は承知で、でもどうしても行きたかった場所。今年いちばんの本気トライの沢、楽しく気持ちよく遡行でき、本当によかったです。パートナーに感謝。ありがとう。
[PR]
by toshizo-Ni | 2014-10-01 14:20 | 山や岩のこと。 | Comments(0)